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2005.06.16 (Thu)

忘れずにいたいこと  ―オシ君―

忘れないからね...

s-DSCN2026.jpg


何から書いたらいいのか分からないけれど、いつまでも忘れずにいたい事を、ここに書きとめておこうと思う。
文章力がないから、どこまで書けるかは分からないけれど。


【More・・・】

うちの周りには猫が多い。
越してきた当時から、庭にはよく猫の排泄物があったし、コンクリートのたたきにはご丁寧に猫の足跡まで残っている。

何匹かの共通のテリトリーになっているらしく、見かける度に違う猫だったりする。 そして、恋の季節には、庭先で派手に火花を散らす声が聞こえる。

そんな中の一匹が“ オシ君 ”だった。

最初に仲良くなったのは息子たちだった。
そばに近寄っても逃げずに、逆に自分から近寄ってくるような子だった。
しゃがんでいると、勝手に膝に上ってきてしまうほど人懐こかった。
本当に、とても性格のいい子だった。

“ オシ君 ”と命名したのも息子たちだ。
息子たち曰く、「オシキャットだ」
実際にはサビ猫さんだったのだけれど。(^^;;
そして、“ くん ”ではなく“ ちゃん ”だった。
私がいくら指摘しても、息子たちは“ オシ君 ”と呼んでいた。

息子たちと仲良くなって、オシ君は日中でもよく家の周りに姿を見せるようになった。


秋が深まり、朝晩冷え込むようになった。
オシ君は目やにと鼻水が出るようになった。

すぐにでも保護してあげたかった。  でも、家にはにゃんがいる。
もしも移る病気だったら...? そう思うと中々踏み切れなかった。
病院に連れて行ったとして、その後はどうする?
保護用のケージなど持ち合わせていない我が家ではどうすることも出来なかった。

庭の風当たりの少ない場所にダンボールハウスを作り、中に毛布をいれ、餌を与えた。  そのときの私に出来る、精一杯のことだった。
オシ君は、頻繁に我が家で夜を過ごすようになった。

風が冷たい夜、気になって様子を見に行ったりした。
ダンボールハウスではとても冬は越せないだろう。
外で暮らしている猫たちは、これから来る冬をどうやって乗り切るのだろう?  そんなことを毎日考えた。

寒い夜も暖かい場所で安心して寛いでいるにゃんと、同じ命を持ちながら、この差はなんだろう...?
同じように生まれて、運がいい、悪いで片付けるには切なすぎる大きな差...
それでも、私には、全ての子達を救うことは出来ない。
見て見ぬふりをしているのと同じだった。


冬に入っても暖かい日が続いた。
夜は冷え込むけれど、日中は穏やかに暖かく、オシ君はダンボールハウスから出てきて暖かい場所を転々としながら日向ぼっこをしていた。


その日も良く晴れていた。
珍しくダンボールハウスから出てこないオシ君を不審に思いつつ、年末の追い込みに向けて忙しく動き回っていた。

夕方になって、“ 今日は一日出てこなかったなぁ ”と思いつつ、「オシ君?」と声をかけてみた。     返事がない。
覗き込んでみると、眠っているみたいだった。

「オシ君?」 体を触って“ ぞくっ ”とする。 冷たい。 息をしていない?
どうして? 昨日まで動いていたのに?

何かの間違いじゃないか。明日になったらもぞもぞと起き出してくるんじゃないか。
どうしても認めたくなくて、その晩は上に毛布をかけ、そのままにしていた。

次の日。
もう一度呼んでみる。 やっぱり返事がない。
意を決して体をハウスから出してみた。
 
もう、認めるしかなかった。

それでも、息子たちはどうしても認めたくなかったようだ。
“ もう一晩置いておいたら起きてくるかもしれない ” そう言い張った。
私は、オシ君の冷たい、硬くなってしまった体を息子たちに撫でさせた。


オシ君の体を毛布にくるみ、庭の隅にお墓を作った。
幼い息子Bには“ 死 ”というものがまだまだ理解できないようだったけれど、特に可愛がっていた息子Aはかなりショックを受けたようだった。
お墓を作る間中、ずっと関係のない話をしていた。

それでも、そっと後ろを向いて、上を見上げて涙をこらえていたことを母は知っているよ。
信じたくなかったんだね、きっと...

その年初めての本格的な雪が、掘りかえしたばかりの黒々とした土を、あっという間に真っ白に隠していった。   
まるで何事もなかったかのように...


それでも、私たちは、あなたがいたことを忘れないよ。

もっとなにか出来る事があったはず。そう思って沢山後悔したけれど...

2004年12月28日    その日を忘れない。

そして同じ事を繰り返さないように、一歩ずつ、進んでいくからね。
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EDIT  |  15:03  |  外猫  |  TB(0)  |  CM(7)  |  Top↑

*Comment

オシ君、天国に昇って逝ったんですね。きっと其処の世界から、今まで色々有難う。とても幸せな日々を過ごす事が出来て、有難うと思っているに違いありませんよ。私も今まで、何匹も猫を飼ってきて、天国に昇る場面に何度も直面してきました。その度に、自分なりに納得し・理解してきたつもりです。尚、此方に寄らせて頂いたのは、どうぶつたちへの・・・から、お邪魔致しました。もっと、もっと、にゃん・びーさんの様な心優しい人が、増える事を願うばかりです。
タコ |  2005.06.16(木) 19:10 |  URL |  【コメント編集】

タコさん、はじめまして。
コメント、ありがとうございます。

この事をブログに残すのは少なからず抵抗がありました。
どんな書き方をしたとしても、結局は
人間の勝手な都合で見殺しにしたのです。
非難のコメントこそあれ、まさかこんなに暖かなコメントが頂けるとは夢にも思いませんでした。
思い出す度、後悔ばかりで辛くなるけれど、自分への戒めと、オシ君への追悼の意を兼ねて綴ってみました。
読んでくださってありがとうございました。m(__)m
にゃん・びー |  2005.06.16(木) 22:32 |  URL |  【コメント編集】

おはよう御座います。お返事、頂いていたんですね。
有難う御座います。
どうぶつたちへの・・・の、ゲストブックにもカキコしてますが
今は、猫二匹だけになってしまいました。
ごく最近ですと、一匹は天に昇り・一匹は行方不明
と言う状態です。其の行方不明の猫の名前を
ペンネームとして、拝借しているところでして・・・
いずれにしても、今いる猫二匹を最後まで、見届ける
覚悟でおります。
では、にゃん・びーさん、今日・一日がより良い日になります様に(^^)
タコ |  2005.06.17(金) 06:46 |  URL |  【コメント編集】

にゃん・びーさん、こんにちわ。

こういうことって絶対忘れられないし、忘れちゃいけないのかもしれませんね。
これを書き残そうと思った、にゃん・びーさんの気持ち、伝わってきます。

お子さん方も、大好きだったオシ君の生と死を通して、すごく大事なものがに心にずっと残っているんだと思います。それって、すごく大事な事だと思うんです。
色々な形で犬や猫にかかわっている人は、かかわればかかわる程、色んな問題にもぶつかって、悲しい思いたくさんですよね。でも、みなさん、これでもかぁ~って、考え考え、時には凹みながら自分の意志でつきすすんでます。
あたしは、まだまだ自分に出来る事も判らないし、手探りです。でも、ずっと考えていこうと決めました。そう、もしご存知無かったら、シロさんのブログ『猫っ鼻』見てみて^^*
里々 |  2005.06.17(金) 10:33 |  URL |  【コメント編集】

里々さん、いつもコメント、ありがとうございます。
早速教えていただいたブログを拝見させていただきました。

...みんな、強いですね...
こういうところに書き込むということは、様々な人の目に留まるということ。 自分の意見をしっかり持って、前を向いて進んでいける人だけが、意見を述べることを許されるのではないかなぁ... なんてそんなことを思ってしまいました。
文章力が未熟で、思ったように書けなかった。でも、これが真実。
どんなに非難されても、それは実際に私がしたことだから、飾って書くことだけはやめようと思いました。
あの瞬間を見つめなおすという精一杯の勇気。それが、私からのオシ君に捧げるレクイエムです。
にゃん・びー |  2005.06.17(金) 20:15 |  URL |  【コメント編集】

私も同じですよ。皆さんすごいです。頭が上がりません。
でも、みんなすごくいい人っていうが伝わるんですょ。

あたしに出来る事って??? って考えてつまずきそうになった時、すごく救われるんです。
猫たちのこと考えれば考える程、色んなことにぶつかって、何で~??の繰り返し。
でも、思うところがあったら、一緒に考えていきませんか?
あたしは、にゃん・びーさんのブログにすごく共感できる所あるんですよv
ちょっと同じタイプかもぉ~って勝手に思ってます。ごめんなさいです。
里々 |  2005.06.17(金) 21:32 |  URL |  【コメント編集】

皆さん、本当に動物の事を真剣に考えていて
本当に、純粋に心の底から愛しているんだなぁ~と、実感しました。
皆さん、心・優しい方ばかりで、とても嬉しくなりました。
タコ |  2005.06.17(金) 21:55 |  URL |  【コメント編集】

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