2017年10月 / 09月≪ 12345678910111213141516171819202122232425262728293031≫11月

--.--.-- (--)

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
EDIT  |  --:--  |  スポンサー広告  |  Top↑

2007.06.18 (Mon)

亡骸

3.5キロのフードが一ヶ月持たなくなった。

確か先月は24日に買ったはず。
25日しか経っていないのに、今朝にはもう、袋の中はすっかり空っぽ。



仕方なく先週に引き続き、今日も朝一で病院へと向かう私。




悪いわね、私の為に
s-DSCN3098.jpg
いえいえいいんですよ、存分に仕えさせて頂きます。(T▽T)

【More・・・】

月曜だからか、早めに行ったはずなのに、いつもの駐車場は既に満車。
仕方がないので、まだとめた事のない裏の駐車場へ車を入れた。


昨年末に移転したばかりのO動物病院は、目の前が大きな道路でありながら、中央分離帯に立ち並ぶ街路樹のお陰で、街中なのに、郊外の大きな公園の中にいる様な爽やかな雰囲気に包まれている。
とてもいい病院環境だ。



しかし、一本裏の駐車場周辺は、まだ開発途中だった。



駐車場前の土手の上は更地に戻されたばかりの様で、掘り起こされた木々と剥き出しの土が混ざり合い、踏み固められていた。



何故そんな所に目が行ったのかというと、一羽の小柄なカラスがそこにいたから。


そのカラスは、上手く飛べない様で、動きもどこかぎこちない。



あ~、怪我しているのか~...
すぐにでも抱えられそうだけれど、抱き上げたら噛まれるかな...?
O先生は、野生のカラスでも診察してくださるかな~?
もしだめなら、鳥獣保護施設で受け入れてもらえるだろうか...?



とにかく、そのままにしておいたら直ぐにでも犬猫に嬲り殺されそうなので、土手を登り、捕獲にチャレンジしてみた。


しかし、相手は野生のカラス。
警戒心が強く、そう簡単には捕まらない。
躊躇う気持ちも相俟って、どんどん間合いが離れていってしまう。
びっこを引き引き、命がけで逃げるカラス。


違うんだけどなぁ~ 別に苛めようと思っているわけじゃないんだけれど...
でも、こちらの意図が伝わってない以上、怖がるのは当たり前だよね。
命がかかっているのだもの。


そうこうしている内に、カラスは隣家の木の上に、渾身の力を振り絞り、飛び上がってしまった。
もう私の手が届く範囲ではない。



まぁ、これだけ逃げられるなら、大丈夫かな...
でも、あのままで生き延びていけるのかな...?


後ろ髪を引かれつつ、周囲を見回していたら、足元に羽が散乱しているのに気がついた。
逃げていったカラスの羽ではない。
もっと小さな、茶色い羽根。 スズメでもなさそうだ。



よく見ると、少し離れた所に、小さな亡骸があった。
重機で踏まれた様で、土と交じり合ってぼろぼろだった。



遠くに目をやると、剥き出しの土の上に舞い降りる、名も知らない野鳥。




ここには元は雑木林があったのだろうか?
小さな鳥たちの営巣地があったのではないだろうか?



そういえば以前、ここ以外でも、重機の他は何もない荒廃とした現場で、剥き出しの土の上に無造作に転がる卵を、必死に温めている親鳥の姿を見た事があった。
そこも元々は、鳥たちが生を育む場所だったのだろう。



あの時の卵は潰される事なく、無事に孵ったのだろうか?
親鳥はちゃんと子育てをする事が出来たのだろうか?
鳥たちは皆、無事に巣立つことが出来ただろうか?






人が心地良い暮らしを求める時、影でどれだけの代償が支払われているのかを知らない。
多くの人はそれに気付こうともしない。
私もその恩恵を受けている同じ人間だから、偉そうな事は言えないのだけれど。






小さい頃、通っていた小学校の回りには自然が溢れていた。
沢山の命が溢れる中、人もまた自然の一部だと、ごく当たり前に感じられた。


けれど、一つ、また一つと、大切な場所が消されていった。
生き物の姿もどんどん減っていった。
卒業するまでにどれだけの小川が埋められ、林が切り崩されただろう。


幼い私は、それが許せなかった。
そういう事をする大人が皆、心底憎かった。
大事な場所に工事が入る度、悔しくて、悲しくて、泣きながら家に帰った。
“ 絶対に大人になんかなるもんか! ” と何度も胸に誓った。




大人になった今、大人側の言い分、人としての言い分も、それなりに理解は出来る様になった。


けれど、私の中には未だに、憤りを抱えたままの子供が燻っている。



“ それは、人間側の勝手な都合だ! ”  と。




あの頃の私が、今日、胸の中で泣いていた。




今日のBGM  高野 寛  「人形峠で見た少年」
スポンサーサイト
EDIT  |  20:49  |  思うこと  |  TB(0)  |  CM(0)  |  Top↑

*Comment

コメントを投稿する

URL
COMMENT
PASS  編集・削除するのに必要
SECRET  管理者だけにコメントを表示
 

*Trackback

この記事のトラックバックURL

この記事へのトラックバック

 | BLOGTOP | 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。